乾燥地帯に設置された光反射鏡で太陽光がより反射されることによって、また、反射光と入射光との比率を変えるによって、気候を涼しくできるのではないか?世界的な環境問題を扱うインターナショナルジャーナルで科学者たちが主張した。
アビックス株式会社(神奈川県)のトヤマ タカユキ氏と、ロンドン、ミドルセックスユニバーシティのアラン・スタイナー氏は、砂漠の6万k㎡を光反射鏡で覆うことにより、「二酸化炭素削減の必要性なしに、地球の外側から受ける以上の熱量を、地球側から宇宙空間に放出することによって地球の気温を下げる」と述べている。そのコストはおよそ2800億ドル。
彼らの地球工学的計画では、他の問題である海洋酸性化や、大気汚染を含む大気中での二酸化炭素形成などについては言及していないが、砂漠化は食い止められるかもしれないと主張している。そしてその試みはその周辺地方の天気にも影響を与えるかもしれない。
“Cosmic Heat Emission concept to ‘stop’ global warming” in Int. J. Global Environmental Issues, 2009, 9, 151-168
翻訳 魚住 綾子 校正 若森尚子