ペルー政府は、外国企業らに熱帯雨林での木材伐採や石油開発の権利を認める開発法を制定した。それに対し、北部アマソナス州の先住民ら約5000人が「大規模のアマゾン熱帯雨林破壊の可能性と生存権の侵害」と抗議、バグアで約2か月にわたって高速道路や川を封鎖した。
6月には強制排除に入った警官隊と衝突、死者30人を超える事件に発展した。
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警察側は、強制排除のため催涙ガスを使用。警察は、先住民が発砲したうえ警官を誘拐し殺害したと主張した。政府は、警官24人、先住民9人が死亡したとし、先住民36人に逮捕命令を出した。
しかし、先住民側は警察の主張を否定。武器を持たず、座り込みをしていた先住民に警察はヘリコプターから発砲したうえ、遺体を隠し先住民側の被害を隠蔽したと警察側を非難。国際人権団体によると、先住民の死者は30人以上という。
ガルシア大統領は1997年にエッセイを出版。そこには先住民とアマゾンを保護する環境保護者達への酷評、アマゾンは国の貧困を軽減することのできる理想の地であるという主張の内容があった。
Photo © 2009 Marijke Deleu |
ガルシア大統領は5月、「石油や天然ガスの資源が豊かな地域は、先住民だけのものではない」と主張。
事件後の6月7日には、抗議をした先住民らを「知識に欠けるか、外国勢力に利用されている」と批判した。
Photo © 2009 Marijke Deleu |
ペルー政府はREDD(Reducing Emissions from Deforestation and Degradation in Developing countries:発展途上国における森林減少と森林劣化による排出の削減)の新しい返済システム(二酸化炭素排出を削減することによって気候変動の衝撃を軽減する)に興味を示していた。その措置下では、産業国は発展途上国に対し森林保護の支援をしなくてはならないと言う。
しかし、どうやらこの問題に対するペルー政府の前向きな対応はみられない模様だ。
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