スポーツ用品大手ブランドと環境保護団体の声明によれば、ナイキとGreenpeaceは共同で、アマゾンの熱帯雨林破壊に影響を及ぼさない原料の使用を保障した。
アマゾンの違法に行われた森林伐採の跡地で育てられた牛の皮を、Nikeが使用していたことをGreenpeaceが非難、そしてその両者のパートナーシップが生まれることとなった。Greenpeaceのレポート「アマゾンの虐殺」では、アディダス、リーボック、そしてティンバーランドを含めたシューズメーカーと森林破壊とのの関連性も報告している。
ナイキの新しい政策では、すべての原料のtraceability(追跡可能性)とtransparency(透過性)が2010年までにサプライヤーに求められることとなるだろう。
ナイキ製品に使われているブラジルの皮問屋業者は 2010年7月1日までにアマゾン外で育てられた牛を使った皮であることを証明する原料のtraceabilityとtransparencyシステムを作り上げなければならない。ナイキは年に四度そのシステムを確認する予定である。
それ以降、サプライヤーがアマゾン外で育てられた牛の皮であるという保証を提示できなければ、ナイキはブラジル地理統計院(IBGE)の定めたすべてのアマゾン地域を除外エリアに検討する意向を示した。
アマゾンの森林破壊の最大の原因は大規模な肉牛牧畜業である。近年、伐採地の80%は肉牛牧畜業のための牧草地となった。アマゾンでの肉牛牧畜業の拡大は、ブラジルを世界一の牛肉輸出国へと押し上げた。
Greenpeaceはこのナイキとの声明に対し、メディアへのコメントを控えている。
関連記事