悪循環:種が希少種になるにつれ、その希少種の値段は高騰する。
先週火曜日、太平洋産のクロマグロ(342キロ)が競りに出され、3249万円という市場最高値を更新した。世界中のマグロの生息数が急峻な減少の中、過去の記録より1000万円以上記録を更新した。
全長約2メートル70センチ、最高453キロを超える太平洋クロマグロは太平洋で最も大きな魚の一つである。他の魚と異なりマグロは温血魚であるため、寒冷と温暖な地域の両方で生息することができる。それだけでなく、その性質は遊泳能力を最速にし、獲物の捕食や捕食者から逃げることを可能にする。
今日、太平洋産のクロマグロはとても稀少である。クロマグロの生息数は過度の漁獲により、1976年から2006年の間で90%が激減。その深刻な状況はワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約 略:CITES)会議で議題に上がる事となった。
しかし、クロマグロの需要は高く、今回落札されたマグロは、小さな一切れでも$40(3,326円)の高値で売られると予想される。
調査に使用されているクロマグロ 写真提供:NOAA |
水曜日に販売されたマグロは、初競りのために運ばれた約500匹のクロマグロのうちの一匹であった。北海道沖の海域で獲られたそのマグロは、
東京と香港のすし店の仲卸業者が購入。
「魚の生食は世界中に広がっています。ですから限られたマグロ供給を日本がすべて消費する時代は終わるでしょう。」競り管理者は英ガーディアン誌に伝えた。
しかし、日本は未だ他国を大きく引き離すマグロ消費大国である。世界中で漁獲されたマグロの約80%が刺身として売られるためにこの島国へ輸出されている。
「日本人消費者は、スーパーでマグロが他のバラエティー豊かなシーフードと同じような値段で並んでいるのを見て、すべてが購入可能だと錯覚しています。」とGreenpeace Japanはガーディアン誌にいう。
「しかし、この値段でマグロを食べる続けることは無理でしょう。」
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