- 今まで行われた中で最も包括的なゾウの調査が、アフリカのサバンナのゾウの個体数が急激に減少していることを明らかにした。
- 慈善活動家でマイクロソフトの共同創業者でもあるポール・アレンに支援された2年間のグレート・エレファント・センサスは、352,271頭のゾウを18カ国でカウントした。
- この数は2007年に比べて144,000頭のゾウが減少していることを表している。
- これほどのデータ収集は前例がなく、90人の科学者、数十のNGOと政府機関が参加し、多数の上空からの調査が行われた。
象牙取引のための密猟により、アフリカのサバンナのゾウの個体数は急激に減少していることが、今まで行われた中で最も包括的な調査により明らかになった。
慈善活動家でマイクロソフトの共同創業者でもあるポール・アレンに支援された、2年間のグレート・エレファント・センサスは、352,271頭のゾウを18カ国でカウントした。この数は2007年に比べて144,000頭のゾウが減少していることを表しており、年率8%で減少していることになる。サバンナのゾウの個体数は18カ国中15カ国で30%以上減少した。保護区内と保護区外の両方においてゾウは打撃を受けている。
ポール・アレンの慈善団体であるバルカンの保全ディレクター、ジェームズ・ドイチュによると、これほどのデータ収集は前例がなく、90人の科学者、数十のNGOと政府機関が参加し、多数の上空からの調査が行われた。
「このプロジェクトは2013年の冬のスタートから多くのパートナーの懸命な努力が必要だった。調査を完遂するために81機の飛行機と286人のクルーが、約463,000kmを飛行した。」と、ドイチュは言った。
700万ドル以上このプログラムに寄付したアレンは、結果を「非常に気がかりだ」と表現した。
「これは国境、文化、管轄を超えた並外れたコラボレーションだった。我々は大規模な調査を成功裏に成し遂げた。そして我々が学んだことは、非常に気がかりなことだ」と、彼は言った。「この劇的にゾウの個体数が減少している認識のもとに、我々は行動を起こすという責任を共有し、全員がこの象徴的な種の保護を確かなものにするために取り組まなければならない。」
全体で30%のサバンナのゾウの個体数減少はショッキングに見えるかもしれないが、これは2000年代初頭からマルミミゾウの個体数が60%減少したという報告に比べると小さく感じるかもしれない。バルカンは現在、その推定をより良く定量化するために、これらのゾウの調査を行っている。