- 23名の科学者、先住民レンジャー、伝統的土地所有者らは2週間にわたりオーストラリア・ケープヨーク半島で探検を行なった。
- ブッシュ・ブリッツ (Bush Blitz) の調査旅行である今回の探検は、最多数の新種グモの発見という結果になりそうだと科学者たちは言う。
- 研究者たちは現在、正式な科学的分類のためにクモの識別と種の特定に取り組んでいる。
2週間にわたるオーストラリア・ケープヨーク半島での探検は、クモの新種を50種発見した。
23名の科学者、先住民レンジャー、伝統的土地所有者らによって行われた探検は、人の顔ほどの大きさのタランチュラから親指の爪よりも小さなアリグモまでさまざまなクモを確認した。ブッシュ・ブリッツの発見プロジェクトの一環であるその調査は、オーストラリア政府、BHPビリトン持続可能コミュニティ、アースウォッチと連携して行われた。
この地域のクモの多様性には“びっくりさせられる”と、クイーンズランド博物館でクモ類の館長をしているRobert Raven博士はオーストラリア・ジオグラフィック誌のインタビューで話した。
Raven博士はたった一つの岩石の下からクモ網に属する6種類のクモを発見した。「クモ網の6つの目を同時に見られるなんて本当に素晴らしいこと」と、彼はインタビューで述べた。
ブッシュ・ブリッツの調査旅行である今回の探検は、最多数の新種グモの発見という結果になりそうだと科学者たちは言う。ブッシュ・ブリッツの探検は今のところ1,200種近く (クモの新種、201種を含む) におよぶ新たな種を発見した。
「1回の探検でブッシュ・ブリッツがこれほど多くの種を発見したのは今回が初めて」と、調査チームは声明で述べた。「クイーンズランドのはるか北には並外れた多様性のクモが存在する。」
研究者たちは現在、正式な科学的分類のためにクモの識別と種の特定に取り組んでいる。
ケープヨーク半島のクインカン (Quinkan) 西部が生物学的に調査されたのは今回が初めてと、Western Yalanji Aboriginal Corporationの管理者であるBrad Grogan氏は述べた。「今回の探検によってこの地域に自然的価値があると見なされれば、私たちは将来のためにこの地域を保護することができる。」