- 2017年6月は観測史上3番目に暖かい6月となり、6月の世界平均気温が41年連続 (390ヶ月連続) で20世紀の平均気温を上回った。
- それだけでなく、2017年1~6月は観測史上2番目に暖かい1~6月となった。
- つまり、2017年は気温を上昇させるエルニーニョ現象が発生していないにもかかわらず、このままのペースでいくと1880年に初めて世界の気温データが観測され始めて以来、2番目に暖かい年になるということである。
2017年6月は観測史上3番目に暖かい6月となり、6月の世界平均気温が41年連続 (390ヶ月連続) で20世紀の平均気温を上回った。
それだけでなく、2017年1~6月は観測史上2番目に暖かい1~6月となった。
つまり、2017年は気温を上昇させるエルニーニョ現象が発生していないにもかかわらず、このままのペースでいくと1880年に初めて世界の気温データが観測され始めて以来、2番目に暖かい年になるということである。
アメリカ海洋大気庁 (NOAA), の科学者たちによれば、2017年6月の世界平均気温は20世紀の平均気温59.9ºF (15.5ºC) を1.48ºF (約0.64ºC) 上回ったという。今のところ2016年6月は過去最高、2015年6月が過去2番目に暖かった。
2017年1~6月の世界平均気温は、20世紀における1~6月の平均気温56.3ºF (13.5ºC) を1.64ºF (0.91ºC) 上回り、最高気温を記録した2016年よりもわずかに0.29ºF (0.16ºC) 低かったことをNOAAは報告している。
「シンクプログレス (ThinkProgress) 」のJoe Romm氏は、エルニーニョ現象が発生しなかった年にこれほどの高温を記録したことで、気候科学者たちを相当驚かせたと報告した 。例えば、2015年 と 2016年 どちらの年も新記録を更新したが、その原因の一部は強力なエルニーニョ現象にあった。
「記録的に暖かい年は通常、人類によって引き起こされた潜在的な地球温暖化傾向と熱帯太平洋域の海水温を高めるエルニーニョ現象が重なった時に、一時的に気温が上昇することで発生する」と、Romm氏は書く。「エルニーニョが発生していないにもかかわらず、世界気温が記録的な高温となる月 (あるいは6ヶ月間) が生まれることは問題である。これは潜在的な地球温暖化傾向がますます強まっているというサイン。」
Romm氏が今年初めに「2017年3月、すでに“地球温暖化の驚くべき新記録”を樹立」で述べたように、3月はエルニーニョ現象の発生なしに1981~2010年の平均気温を1.8ºF (1ºC) 上回った最初の月となった。
気象学者のMichael Mann氏は、「観測史上初めて3年連続 (2014~2016年) で記録を更新したことが、まるで驚くべきことではなくなってしまったかのようだ。これらの記録的な年を“後押し”したエルニーニョが発生していないにもかかわらず、私たちは最高気温に近い数字を目の当たりにしている」と、シンクプログレスに述べた。
「いくら気候変動コントラリアン (反対の動きをする人) がへそ曲がりな主張をしたとしても、NOAAによる現在までの2017年のデータは、気候変動が“停止”または減速していないことを警告している」と、Mann氏は付け加えた。